火星人門田さん


美香とは、今度の休みに長い時間会う事になっていたし、ほぼ毎日アパートに少しでも顔を出していたから明日来た時にでも言おうと思った。




「あれだろ?最近俺達が居るからあれだろ?」




息子が下品に聞いて来た。




何が言いたいか分かったが話しを長引かせない為に僕は、言った。




「俺達は、二十九と三十四だぜ。

中学生や高校生じゃないんだからな。」



「なるほど。中学生や高校生を超えると性欲が無くなるでごわすね。

人間は、いいですな。」




門田さんが、こういう時には、鋭く入って来た。




僕は、これ以上話しを長くしない為に門田さんに聞いた。




「その後奥さんから連絡は、無いのかな?」





「こないだ少しだけ有りました。」




門田さんは、残念そうに言ったが早く言えよと僕は、思った。


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