火星人門田さん


花火をする日がやって来た。




僕は、スーパーで良くある花火セットを買って来ていた。




約束の時間より早めに美香は、アパートにやって来た。




浴衣姿だった。




水色の綺麗な浴衣だった。




「オ~!ユカタ!オーマイゴッド!!」



息子が叫んだ。




「これで、流れないそうめんで我慢した甲斐があったと言う感じでごわすな。

石の上にも隣の綺麗な人妻でごわすな。」




二人共相変わらずのめちゃめちゃぶりだったが、喜んでいた。




僕も初めて見る美香の浴衣姿に感動してしまった。




「本当に、綺麗な人妻じゃなくて綺麗だよ。」


< 139 / 202 >

この作品をシェア

pagetop