火星人門田さん
花火をする日がやって来た。
僕は、スーパーで良くある花火セットを買って来ていた。
約束の時間より早めに美香は、アパートにやって来た。
浴衣姿だった。
水色の綺麗な浴衣だった。
「オ~!ユカタ!オーマイゴッド!!」
息子が叫んだ。
「これで、流れないそうめんで我慢した甲斐があったと言う感じでごわすな。
石の上にも隣の綺麗な人妻でごわすな。」
二人共相変わらずのめちゃめちゃぶりだったが、喜んでいた。
僕も初めて見る美香の浴衣姿に感動してしまった。
「本当に、綺麗な人妻じゃなくて綺麗だよ。」