火星人門田さん
美香は、照れていた。
「これのせいで電車で来たんだからね。
めんどくさいよ。」
怒ったように言うとさぁ花火に行こうと僕らを連れ出そうとした。
「待てよ。このままだと門田さん達マズイだろう?
いくら夜でも多少変装させなきゃ。」
「大丈夫よ。息子は、私が抱っこするから門田さんは、あなたがおんぶして行けば、あの公園は、人居ないから大丈夫よ。
だけど、茶色の液体出したら土に埋めて帰るからね。」
「へい。」
息子が沈んだ声で答えた。
茶色の液体は、よほどマズイ物だろうと僕は、思った。