火星人門田さん


僕は、明日の仕事もあり疲れていたのでそのままベッドに横になった。



門田さん親子は、足を身体の中に入れるようにして部屋の隅で小さくなった。



あれが、火星人の寝方かなと思いながらいつの間にか眠っていた。



音と光で目が覚めた。



ベッドから身を起こすと門田さん親子がテレビを観ていた。


時計を見ると夜中の二時過ぎだった。



「おい!寝たんじゃないのか?」



「寝ましたよ。我々は、三時間も寝れば充分でして、あまりに退屈だった物でテレビを観させてもらってました。」



「人間は、三時間じゃ全く足らないんだよ。

テレビなんか観られたら寝れないよ。」


「はぁ、知ってますが将棋等は、ないでしょうか?

オセロゲームでもいいんですけどね。

そうしたら二人で静かにやれますから。」


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