火星人門田さん


美香の家は福岡の田舎で農業をやっていて美香は、短大を出ると実家の世話に一度もならずに生活して来ていた。




短大に行かせて貰っただけでも感謝してると前に言ってたから決して裕福な家庭では、ないようだった。




美香の母親とは市内に出て来た時に、一緒に食事をしたが、美香に似て明るい人だったが日に焼けたくましい田舎のおばちゃんと言う印象だった。




苦労が顔の皺に現れてるようだったが快活な人だった。




「私は、何とかなるよ。

まだギリギリ二十代だからね。

それより英男の方が心配だけどあなたが、決めたらいいんだからね。

じゃ具体的な出発の日が決まれば直ぐに知らせるね。

門田さん達にもよろしくね。」




美香は、そう言うと携帯を切った。




まぁ確かに美香が僕を心配するのは良く分かっていた。


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