火星人門田さん
僕の実家は、熊本県で実家には父親と母親と兄がいた。
妹は、結婚して東京で暮らしていた。
実家は、昔は、魚が捕れて少しは裕福な時期もあったらしいが今は、漁師は、何とか食べて行くので精一杯でそれに追い討ちを掛けるように兄がなかなか仕事が続かずほとんど実家の世話になってしまっているような状態だった。
兄は、時々酔っ払って僕にもお金の無心をして来る事がありたまに、帰ると父も母も兄のせいで一気に老けてしまったように見えた。
僕は、何故か自分一人が食べて行くなら大丈夫だろうと自信があった。
男だから困れば肉体労働でも何でもやる気だったし体力的には、足の怪我の後遺症は、あるがそんなに人には負けないと言う気持ちだった。
何とかなると思わず呟いていた。