火星人門田さん
「お母ちゃんからだ…」
父はボツりとつぶやいた。
「お母ちゃんなの?今は、どこなの?」
俺は、つい声が大きくなった。
逃げた母からだった。
しかし、母もUFOをもう一つ持って逃げたんだから直ぐに会いに来れそうだが何故か連絡だけして来た。
「お母ちゃんは、UFOで会いに来ればいいのに。」
「向こうもUFOの調子が相当悪いらしいよ。」
「え!?向こうもってどういう事だよ。
こっちも悪いのかよ。」
うるさい、でかいだけが取り柄の地球人の男が鋭い所を突いて来た。
こういう時だけ鋭いって空気を読めない馬鹿な奴だった。