火星人門田さん


父は疲労の色を顔に浮かべ煙草にずるずると足を伸ばし取ると火を着け旨そうに吸った。



「言ってなかったですが、わしらのUFOもやっと飛んでるような状態でして殿に助けられなかったら我々親子は、今頃…すんまへん。
すんまへん。」



「英男門田さんキャラ変わってない?」


「色々なキャラを使い分けるんだよ。

美香、良い人いや良い火星人なのか悪い火星人なのか俺には、分からないよ。

それで、奥さんは、何処にいるのかな?」



「北海道らしいです。」



「北海道!ここは福岡だよ。
遠いなあ。」


北海道と九州が遠いくらい皆分かってるまだアメリカとかじゃなかった分だけラッキーだと思いやがれと俺は、思った。


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