火星人門田さん


「その壊れかけのラジオじゃなくて壊れかけのUFOでは、行けないのかな?」


女が細かい笑えないだじゃれを挟みながら聞いてきた。



女だから許せた。



「とても無理ですよ。

そばの蕎麦屋までも無理でごんすよ。」


父は、だじゃれでは無く確かに近所の蕎麦屋の事を言ったのだ。



「それで奥さんは、よりを戻してくれそうなの?

より良い方向に行けばいいけど。」



女が更に、だじゃれを被せて来た。



父の言葉に意地になってしまったのかなと俺は、思った。



女って奴は、可愛いい。



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