火星人門田さん
美香は、また来るから英男に迷惑を掛けないようにと元気を出すように励ました。
僕は、アパートの下まで送って行った。
「こうなったら、あの火星人親子に出来る限りは、してあげようよ。
英男が大変なのも分かるけど火星人だって大変よ。」
僕は、渋々頷いた。
「英男は、そういう顔をしながらも面倒見るのよ。」
美香は、そう言いながら僕に軽くキスをするとバイクにまたがり足で一発でエンジンを掛けヘルメットを被りあっという間に走って行った。
確かに僕は、なんだかんだ言いながらあの親子を見捨てられないだろうと思いながらアパートに戻った。
「あの~喉が渇いて仕方ないしお腹も空いちゃったんですけどお…」
門田さんが足をもじもじさせながら言って来た。