火星人門田さん
門田さんは、頭から赤いドロドロした物を出していた。
「涙か?」
「悲しさが、最高潮の時にしか出ない涙だよ。
お父ちゃんがこんなに悲しんでるのは、お母ちゃんと別れた時以来だよ。」
「別れちゃいないよ。
少しだけ離ればなれになってるだけだす。」
「そうだよ。デリカシーがないなあ。
焼きそばは、落とすしダメだよ。」
「ところで緑の光線だけど、あの人達大丈夫だったの?」
美香が、話しを変えて聞いた。
「あれは、ちょっと熱いだけで全く問題ないよ。」
「そうなんだ。凄いね。」
「大した事ないよ。あのくらいは。」