火星人門田さん


門田さんは、頭から赤いドロドロした物を出していた。




「涙か?」




「悲しさが、最高潮の時にしか出ない涙だよ。

お父ちゃんがこんなに悲しんでるのは、お母ちゃんと別れた時以来だよ。」




「別れちゃいないよ。
少しだけ離ればなれになってるだけだす。」




「そうだよ。デリカシーがないなあ。

焼きそばは、落とすしダメだよ。」




「ところで緑の光線だけど、あの人達大丈夫だったの?」




美香が、話しを変えて聞いた。




「あれは、ちょっと熱いだけで全く問題ないよ。」




「そうなんだ。凄いね。」




「大した事ないよ。あのくらいは。」


< 95 / 202 >

この作品をシェア

pagetop