ハッピークライシス





「お前を消すのは、あたしよ。青薔薇」



地平線に橙色が薄らと滲む。後、半刻もしないうちに夜が明ける。
それまでに、この仕事を終えよう。とても、光に照らされた場所で、彼に銃を向けることは出来ないだろうから。

薄暗い闇の向こうに、フィリップ=フェデリコの広大な屋敷が見えた。


< 97 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop