雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
悔しそうにしているので、つい、からかってみたくなった。
「おまえ、昨日からずっと電源入れっぱなしだろう。あいつは眠らないからな。おまえが眠っている間も、勝手にいろんな事を学習している。しゃべるようになったから、おまえの寝言を復唱するかもしれないぞ」
笑いながらそう言うと、ユイは頭を抱えて叫んだ。
「そんなの、困る——っ!」
「だったら、夜は電源切っとけ」
「あ、今は切ってる」
そしてユイは、夜景を見るために外に出てきた事を告げた。
夜に小鳥がどこかに飛んでいったら、捜すのが大変なので置いてきたらしい。
「夜景か。運がよければ、おもしろいものが見られるぞ」
ロイドが手すりに縋って王宮の外に目を向けると、ユイも隣に並んでラフルールの街に視線を移した。
「おまえ、昨日からずっと電源入れっぱなしだろう。あいつは眠らないからな。おまえが眠っている間も、勝手にいろんな事を学習している。しゃべるようになったから、おまえの寝言を復唱するかもしれないぞ」
笑いながらそう言うと、ユイは頭を抱えて叫んだ。
「そんなの、困る——っ!」
「だったら、夜は電源切っとけ」
「あ、今は切ってる」
そしてユイは、夜景を見るために外に出てきた事を告げた。
夜に小鳥がどこかに飛んでいったら、捜すのが大変なので置いてきたらしい。
「夜景か。運がよければ、おもしろいものが見られるぞ」
ロイドが手すりに縋って王宮の外に目を向けると、ユイも隣に並んでラフルールの街に視線を移した。