雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「今度だけはオレのいう事を聞いてくれ」(2)
「一度光ったら、しばらくは光らない」
「しばらくって、どれくらい?」
「数時間か、長ければ数日だ」
「じゃあ、本当に運がよかったんだ。もっと、しっかり見とけばよかった」
ユイは心底ガッカリしたように、手すりに縋って項垂れる。
遺跡が光るのは、別に珍しい事じゃない。
ユイが異世界人だからかもしれないが、これに興味を持つ女の方が珍しい。
ため息をつくユイを横目にロイドがクスクス笑うと、ユイが訝しげにこちらを向いた。
「何?」
ロイドは笑顔のまま答える。
「やっぱりおまえ、おもしろい奴だな。予想通りかと思えば、予想外だし、オレのいう事はちっとも聞かないし。おまえほど逆らう奴は他にいないぞ」
「……え……」
苦笑と共にユイは絶句した。
「しばらくって、どれくらい?」
「数時間か、長ければ数日だ」
「じゃあ、本当に運がよかったんだ。もっと、しっかり見とけばよかった」
ユイは心底ガッカリしたように、手すりに縋って項垂れる。
遺跡が光るのは、別に珍しい事じゃない。
ユイが異世界人だからかもしれないが、これに興味を持つ女の方が珍しい。
ため息をつくユイを横目にロイドがクスクス笑うと、ユイが訝しげにこちらを向いた。
「何?」
ロイドは笑顔のまま答える。
「やっぱりおまえ、おもしろい奴だな。予想通りかと思えば、予想外だし、オレのいう事はちっとも聞かないし。おまえほど逆らう奴は他にいないぞ」
「……え……」
苦笑と共にユイは絶句した。