雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
 少しして表示された分析結果を見ながら、ローザンが尋ねた。


「ロイドさん、お腹空いてますか?」
「ん? 小腹が空いてるかな」
「じゃあ、昼食以降いつもの甘いお茶は何杯飲みました?」


 ロイドは首を傾げて斜め上を見ながら、カウントする。


「三杯だ」
「直近は何分くらい前?」
「三十分くらいかな」
「そうですか。不思議ですねぇ」


 しみじみと言いながら、ローザンは首を傾げる。


「なんだ? 何かおかしいのか?」

「いえ、全然正常値なんですけど、それだけ頻繁に甘いものを摂ってるのに、血糖値が低いんですよ。その糖分、どこに消えてるんですか」
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