雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「いう事を聞くようになったと思って油断した」(2)
「遺跡の事は、あいつに訊いた方が早い。ちょっと家に行ってくる」
ケーブルを引き抜き、ポータブルコンピュータを小脇に抱えると、ロイドは足早に出入口に向かう。
途中で振り返り、ユイを指差してローザンに告げた。
「ローザン、そいつが勝手にうろつかないように見張っててくれ。頼んだぞ」
「はい」
ローザンの返事を聞くと、ロイドは研究室を出て行った。
遺跡の装置が頻繁に稼働しているという事は、活動期に入っているのかもしれない。
ユイが現れた時から活動期に入ったとすると、広域人物捜索装置の誤動作と何か関連があるのか。
とりあえず遺跡の事について、ブラーヌに訊いてみる事にしよう。
そんな事を考えながら研究室を出て少し歩いたところで、ロイドは忘れ物に気付き慌てて引き返した。
バタバタと研究室に駆け込むと、入り口正面に当たる定位置で、ユイが驚いたように振り向いた。
ケーブルを引き抜き、ポータブルコンピュータを小脇に抱えると、ロイドは足早に出入口に向かう。
途中で振り返り、ユイを指差してローザンに告げた。
「ローザン、そいつが勝手にうろつかないように見張っててくれ。頼んだぞ」
「はい」
ローザンの返事を聞くと、ロイドは研究室を出て行った。
遺跡の装置が頻繁に稼働しているという事は、活動期に入っているのかもしれない。
ユイが現れた時から活動期に入ったとすると、広域人物捜索装置の誤動作と何か関連があるのか。
とりあえず遺跡の事について、ブラーヌに訊いてみる事にしよう。
そんな事を考えながら研究室を出て少し歩いたところで、ロイドは忘れ物に気付き慌てて引き返した。
バタバタと研究室に駆け込むと、入り口正面に当たる定位置で、ユイが驚いたように振り向いた。