雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
ロイドはユイに駆け寄ると、バージョンアップした通信機を手渡した。
以前のものに比べ、通信エリアを拡大し、ユイが勝手にうろついても居場所が分かるように、発信器機能も付けてある。
以前渡した通信機をローザンに渡すように伝えて、ロイドは再び慌ただしく研究室を後にした。
王宮の正門にたどり着いたロイドは、守衛所の脇から自転車を引っ張り出した。
正門脇に立つ衛視に挨拶をして、クランベール国民の証である識別カードを認証装置にかざすと、ゆっくりと門が開いた。
王宮の外に出たロイドは、ポケットから小さく折りたたまれた袋を出して、ポータブルコンピュータを入れると、肩に担いだ。
すぐに自転車にまたがり、坂道を勢いよく下り始める。
坂道の多いラフルールの街で、自転車に乗る者はあまりいない。
比較的道の平坦な商店街や港の辺り以外で、自転車に乗っても、かえって疲れるからだ。
特に王宮は、ラフルールでは一番標高の高い場所にあるため、通いの使用人たちも、みんな徒歩で通っている。
そして王宮にやって来る貴族たちは、みんな馬車でやって来る。
以前のものに比べ、通信エリアを拡大し、ユイが勝手にうろついても居場所が分かるように、発信器機能も付けてある。
以前渡した通信機をローザンに渡すように伝えて、ロイドは再び慌ただしく研究室を後にした。
王宮の正門にたどり着いたロイドは、守衛所の脇から自転車を引っ張り出した。
正門脇に立つ衛視に挨拶をして、クランベール国民の証である識別カードを認証装置にかざすと、ゆっくりと門が開いた。
王宮の外に出たロイドは、ポケットから小さく折りたたまれた袋を出して、ポータブルコンピュータを入れると、肩に担いだ。
すぐに自転車にまたがり、坂道を勢いよく下り始める。
坂道の多いラフルールの街で、自転車に乗る者はあまりいない。
比較的道の平坦な商店街や港の辺り以外で、自転車に乗っても、かえって疲れるからだ。
特に王宮は、ラフルールでは一番標高の高い場所にあるため、通いの使用人たちも、みんな徒歩で通っている。
そして王宮にやって来る貴族たちは、みんな馬車でやって来る。