雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
(さっきは、正直やばかったな)


 あのまま欲望に流されて無理矢理奪っても、きっと泣かせてしまうだろう。
 最初のキスの二の舞を演ずるのは間抜けすぎる。

 ユイのおかげで頭が働くようになったので、まずは今後やるべき事を確認しよう。

 ロイドは机に向かい、ポータブルコンピュータを立ち上げた。
 そして、今後やるべき事を箇条書きにして、次々に入力していった。

 少ししてユイが戻ってきた。ロイドの机の上に茶を置き、メインコンピュータ前の椅子を引いて、隣に座る。ユイは画面を覗き込んで尋ねた。


「何やってるの?」


 ロイドは手を休めて茶を一口すすり、ユイの方を向いた。


「頭を整理しようと思って、やる事リストを作っている」
「え……こんなにあるの?」


 ユイは身を乗り出して、再び画面を覗き込んだ。
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