雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「やる事自体はそれほど大変じゃない。だが悠長に試行錯誤を繰り返しているヒマはない。あさっての二十時までには、できるだけ高速化しておかなければならない。ほとんどぶっつけ本番だか、それまでは異世界を除く全世界を対象にしてテストするしかないな」
ユイはロイドを見つめて少しの間黙っていたが、突然脈絡のない事を尋ねた。
「ねぇ、王様に何か言われた?」
「いや、労をねぎらっていただいた」
陛下の言葉と先ほどのユイの言葉を思いだし、奇妙な一致がおかしくて、ロイドはクスクス笑った。
「おまえと同じ事おっしゃってたぞ。おまえなら、きっと成し遂げるだろうって」
ユイはひとつため息をついて、また黙り込んだ。
少し俯いて何かを考えている。
そして、俯いたままポツリとつぶやいた。
ユイはロイドを見つめて少しの間黙っていたが、突然脈絡のない事を尋ねた。
「ねぇ、王様に何か言われた?」
「いや、労をねぎらっていただいた」
陛下の言葉と先ほどのユイの言葉を思いだし、奇妙な一致がおかしくて、ロイドはクスクス笑った。
「おまえと同じ事おっしゃってたぞ。おまえなら、きっと成し遂げるだろうって」
ユイはひとつため息をついて、また黙り込んだ。
少し俯いて何かを考えている。
そして、俯いたままポツリとつぶやいた。