雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
これ以上ユイを悩ませてはいけない。
毅然としていなければ。ロイドが弱音を吐けば、ユイは心配して不安になるだろう。
ロイドはイタズラっぽい笑みを浮かべて、問いかけた。
「じゃあ、殿下が見つかった時は、どんなご褒美を貰えるんだ?」
「え? それは王様から出るんじゃないの?」
戸惑いがちに答えるユイを、ロイドは不服そうに見つめる。
「おまえからは何もないのか? オレについて来るって事は、人生をオレに預けるって事だろう? 見つからなかった方がご褒美を貰えるってのは、おかしくないか?」
「そう言われても……」
苦笑して言い淀むユイに、ロイドは大きく頷いた。
「よし。見つかった時は、おまえを頂くとしよう」
「い、頂くって何?」
毅然としていなければ。ロイドが弱音を吐けば、ユイは心配して不安になるだろう。
ロイドはイタズラっぽい笑みを浮かべて、問いかけた。
「じゃあ、殿下が見つかった時は、どんなご褒美を貰えるんだ?」
「え? それは王様から出るんじゃないの?」
戸惑いがちに答えるユイを、ロイドは不服そうに見つめる。
「おまえからは何もないのか? オレについて来るって事は、人生をオレに預けるって事だろう? 見つからなかった方がご褒美を貰えるってのは、おかしくないか?」
「そう言われても……」
苦笑して言い淀むユイに、ロイドは大きく頷いた。
「よし。見つかった時は、おまえを頂くとしよう」
「い、頂くって何?」