雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「守るつもりのない約束なんて、しないでよ!」
「あんなものは最初から無意味だ。オレは必ず殿下を見つけ出すと言っただろう。見つからなかった時の約束なんか守るつもりはない」
「そんなの……!」
反論しようとするユイの言葉を遮るように、ロイドは続けた。
「詭弁だというのか? おまえの方こそ考えが矛盾しているじゃないか。オレには絶対できると言っておきながら、なぜ、できなかった時の事にこだわるんだ。あれは単なる気休めで、本当のところはできないと思っているのか? 侮辱するな」
ユイは項垂れて、力なく問いかける。
「好きになるなって、どういう意味?」
「そのままの意味だ」
途端にユイは、顔を上げて再び怒鳴った。
「あんなものは最初から無意味だ。オレは必ず殿下を見つけ出すと言っただろう。見つからなかった時の約束なんか守るつもりはない」
「そんなの……!」
反論しようとするユイの言葉を遮るように、ロイドは続けた。
「詭弁だというのか? おまえの方こそ考えが矛盾しているじゃないか。オレには絶対できると言っておきながら、なぜ、できなかった時の事にこだわるんだ。あれは単なる気休めで、本当のところはできないと思っているのか? 侮辱するな」
ユイは項垂れて、力なく問いかける。
「好きになるなって、どういう意味?」
「そのままの意味だ」
途端にユイは、顔を上げて再び怒鳴った。