雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
 ロイドの言葉に、ユイは顔を引きつらせてつぶやく。


「……え……エロ学者」
『エロガクシャ』


 ユイの肩で小鳥が復唱した。
 ロイドはすかさず、ユイの額を叩く。


「だから、音声多重で言うな。その言葉しか教えてないのか」

「そんな事ないわよ。最近は色々しゃべるのよ。ユイちゃんかわいいとか、ロイド大好きとか」


 ”ロイド”が小鳥の名前だとは分かっていても、思わず身体がピクリと反応した。
 ユイは慌てて補足する。


「ロイドって、この子の事よ」
「わかってる」

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