雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「違うわよ。訊きたい事があるの」
「あぁ、今朝考えると言ってた事か」
「うん」
やはりそんなわけはなかったようだ。
自分が思った以上に落胆しているところをみると、ちょっとどころが、かなり期待していたようだ。
それはともかく、真夜中にテラスで立ち話というわけにもいかないので、ユイを部屋に招き入れる事にした。
「入るか?」
「え……いいの?」
「ちょっと、散らかってるけどな」
先ほどの会話から警戒されるかと思ったが、脇によけると、ユイはあっさり部屋に入ってきた。
なにしろ最近は、風呂と寝るためだけにしか使っていない部屋だ。
片付けているヒマなどない。
十日ほど前から広げたままの機械部品や工具が、部屋中に散らばっている。
「あぁ、今朝考えると言ってた事か」
「うん」
やはりそんなわけはなかったようだ。
自分が思った以上に落胆しているところをみると、ちょっとどころが、かなり期待していたようだ。
それはともかく、真夜中にテラスで立ち話というわけにもいかないので、ユイを部屋に招き入れる事にした。
「入るか?」
「え……いいの?」
「ちょっと、散らかってるけどな」
先ほどの会話から警戒されるかと思ったが、脇によけると、ユイはあっさり部屋に入ってきた。
なにしろ最近は、風呂と寝るためだけにしか使っていない部屋だ。
片付けているヒマなどない。
十日ほど前から広げたままの機械部品や工具が、部屋中に散らばっている。