雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
ロイドは通路から出て、ユイの横に並んだ。ユイの指差す奥の薄闇を共に見つめる。
「そこから三つめの柱の影を何かが横切ったの」
「人か?」
「わかんない」
二人で黙ったまま、しばらくの間奥の暗がりを凝視していると、件の柱の影から何かがこちらに向かって飛んできた。
近付くにつれて姿が露わになったそれを見て、ロイドは目を見張った。
飛んでくる手の平ほどもある大きな昆虫型ロボットは、以前ロイドが作ったものだ。
そうとは知らないユイは、本物の昆虫だと思ったらしく、ロボットが腕に留まると、半狂乱で叫びながらロイドにしがみついてきた。
「落ち着け。ロボットだ」
「え?」
ユイは顔を上げて、ロイドの持つロボットに視線を移した。
正体を確認し納得したユイは、ロイドから離れて、ホッと安堵の息をつく。
「そこから三つめの柱の影を何かが横切ったの」
「人か?」
「わかんない」
二人で黙ったまま、しばらくの間奥の暗がりを凝視していると、件の柱の影から何かがこちらに向かって飛んできた。
近付くにつれて姿が露わになったそれを見て、ロイドは目を見張った。
飛んでくる手の平ほどもある大きな昆虫型ロボットは、以前ロイドが作ったものだ。
そうとは知らないユイは、本物の昆虫だと思ったらしく、ロボットが腕に留まると、半狂乱で叫びながらロイドにしがみついてきた。
「落ち着け。ロボットだ」
「え?」
ユイは顔を上げて、ロイドの持つロボットに視線を移した。
正体を確認し納得したユイは、ロイドから離れて、ホッと安堵の息をつく。