雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
すると横から、ユイが殿下を非難した。
「笑わないでよ。ロイドは本当にあなたの事を心配して、悩んでたんだから」
「言うな、ユイ」
殿下の身を案じていたのは事実だ。
だがそれ以上に、ユイの行く末を案じていた。
そして、つい先ほどまで、明日殿下が見つからなければ、陛下を裏切るつもりでいた。
陛下の勅命よりも私情を優先して、ユイを守ろうとしていたのだ。
結果的にこうして殿下の無事は確認され、陛下を裏切る事もなくなったが、何度も殿下の詫びの言葉を聞くのは、なんとなく後ろめたい。
それにしても、これまで上手く隠れていた殿下が、なぜこんなにあっさり見つかるような事をしたのだろう。
それはユイも不思議に思ったらしく、彼女が尋ねると、殿下は照れ笑いと共に教えてくれた。
「笑わないでよ。ロイドは本当にあなたの事を心配して、悩んでたんだから」
「言うな、ユイ」
殿下の身を案じていたのは事実だ。
だがそれ以上に、ユイの行く末を案じていた。
そして、つい先ほどまで、明日殿下が見つからなければ、陛下を裏切るつもりでいた。
陛下の勅命よりも私情を優先して、ユイを守ろうとしていたのだ。
結果的にこうして殿下の無事は確認され、陛下を裏切る事もなくなったが、何度も殿下の詫びの言葉を聞くのは、なんとなく後ろめたい。
それにしても、これまで上手く隠れていた殿下が、なぜこんなにあっさり見つかるような事をしたのだろう。
それはユイも不思議に思ったらしく、彼女が尋ねると、殿下は照れ笑いと共に教えてくれた。