雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「確固たる決意を持って臨んでもらいたい」(1)
部屋に入った途端、緊張の糸が切れて、ロイドは縋るようにユイを抱きしめた。
「な、何?」
驚いたように尋ねるユイに、ロイドはため息を吐き出しながらつぶやく。
「肝が冷えたぞ、おまえ」
「あ?」
不思議そうな声を漏らしたあと、ユイは少し笑って問いかけた。
「王子様を叩いた事?」
「本当なら、タダじゃ済まないところだぞ。殿下の懐の広さに感謝しろ」
そう言ってロイドは身体を離すと、ユイの額を軽く叩いた。
ユイは顔を覗き込みながら、からかうように言う。
「な、何?」
驚いたように尋ねるユイに、ロイドはため息を吐き出しながらつぶやく。
「肝が冷えたぞ、おまえ」
「あ?」
不思議そうな声を漏らしたあと、ユイは少し笑って問いかけた。
「王子様を叩いた事?」
「本当なら、タダじゃ済まないところだぞ。殿下の懐の広さに感謝しろ」
そう言ってロイドは身体を離すと、ユイの額を軽く叩いた。
ユイは顔を覗き込みながら、からかうように言う。