雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
 その様子に怒って、ユイが横から小突いた。


「何がおかしいのよ!」


 ロイドは笑いを堪えながら、ユイの方を向いて答えた。


「安心しろ。何もしていない」
「へ?」


 安心したというより、面食らったようなユイの顔がおかしくて、ロイドは再びクスクス笑う。


「気付かずに眠っていたと思っていたのか? いくらおまえが鈍くても、そんなわけないだろう。しかも、ニブイのは感情だけで、感度は良さそうだしな」


 ユイは勘違いしたのが恥ずかしくなったのか、真っ赤になって怒鳴った。


「からかったのね? もう! なんで裸なのよ、まぎらわしいったら!」
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