雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「おまえの体温が高いのが悪い。暑かったんだ」

「だったら離れて寝ればいいじゃない。だいたい何もしないって言ったら、普通、一緒に寝たりしないでしょ?」


 床にでも寝ろと言うのか?
 ロイドはムッとして言い返す。


「そんな事誰が決めた。オレは何もしなくても女を抱いて寝るのが好きなんだ。せっかくオレのベッドで女が寝てるんだから、抱いて寝たっていいだろう」


 ユイは顔を引きつらせて、ポツリとつぶやいた。


「……エロ学者」


 ロイドはすかさず額を叩く。


「エロじゃない。嗜好の問題だ」


 ユイの勘違いのせいで、すっかり目が覚めてしまったので、起きる事にする。
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