雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
そして机の上にひじをつき、両手を組み合わせてロイドを見上げた。
「さて、公務はここまでとしよう。ちょうど誰もいない事だし、少し友人として話をしないか?」
「はい」
ロイドが返事をすると、陛下はおもしろそうにクスクス笑い始めた。
「レフォールに聞いたぞ。ユイは勇ましい女性だな。反省しろと怒られたって言ってた」
「あいつは後先考えてないだけだと思います」
「父上も反省してくださいと私も怒られたよ。出て行こうとしたレフォールを引き止めたのは私だからな。おまえにも心配と迷惑をかけてすまなかった」
「いえ、お心遣い無用です」
途端に陛下はイタズラっぽい目でロイドを見上げた。