雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「この先もずっと、一生覚えておこう」(2)
真夜中のテラスでロイドは、ユイと並んで手すりに縋り、ラフルールの夜景を眺めた。
見下ろす街の中央広場には大勢の人が集まり、この先三十年は見る事の出来ない不思議な夜の光景を見ようと待ち構えていた。
腕時計を確認すると、ちょうど深夜二時。
「始まるぞ」
ロイドが静かに告げた直後、遺跡が派手に光の柱を立ち上らせた。
ラフルールの街から歓声と拍手が沸き起こる。
光の柱を見つめて、ロイドは目を細める。
この光がユイを自分の元に連れてきてくれた。
そして一日後の朝、無情にも連れ去ってしまう。
そう考えると、再び胸の奥がざわついた。
やがて光が収束し、ロイドはユイと顔を見合わせ、笑みを交わした。
見下ろす街の中央広場には大勢の人が集まり、この先三十年は見る事の出来ない不思議な夜の光景を見ようと待ち構えていた。
腕時計を確認すると、ちょうど深夜二時。
「始まるぞ」
ロイドが静かに告げた直後、遺跡が派手に光の柱を立ち上らせた。
ラフルールの街から歓声と拍手が沸き起こる。
光の柱を見つめて、ロイドは目を細める。
この光がユイを自分の元に連れてきてくれた。
そして一日後の朝、無情にも連れ去ってしまう。
そう考えると、再び胸の奥がざわついた。
やがて光が収束し、ロイドはユイと顔を見合わせ、笑みを交わした。