雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「甘そうだな」(4)
ロイドが後ろから両肩を掴み耳元で囁くと、ユイの身体がピクリと跳ねた。
そして小刻みに震え始める。
それを必死で堪えようとしているようだ。
どうやら初めてのキスだというのは、ウソではないらしい。
ロイドは肩から手を離し、頭をひと撫でして、ユイから離れた。
「悪かったな」
ロイドは手すりにもたれて、空を見上げる。
「これでも責任は感じているんだ。うちの子が迷惑をかけて」
ユイに視線を戻すと、こちらを向いて手すりにしがみついていた。
その表情からは感情が読み取れない。
ぼんやり見つめるユイに宣言する。
「今はまだ見当も付かないが、必ずおまえをニッポンに帰してやるからな。オレのプライドにかけて」
そして小刻みに震え始める。
それを必死で堪えようとしているようだ。
どうやら初めてのキスだというのは、ウソではないらしい。
ロイドは肩から手を離し、頭をひと撫でして、ユイから離れた。
「悪かったな」
ロイドは手すりにもたれて、空を見上げる。
「これでも責任は感じているんだ。うちの子が迷惑をかけて」
ユイに視線を戻すと、こちらを向いて手すりにしがみついていた。
その表情からは感情が読み取れない。
ぼんやり見つめるユイに宣言する。
「今はまだ見当も付かないが、必ずおまえをニッポンに帰してやるからな。オレのプライドにかけて」