雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
「……もしかして、惚れたのか?」(3)
人を傷つけるための、ユイの命令は無効なのだ。
それを説明し、
「そういう邪な野望は捨てて、せいぜい”オレ”をかわいがってくれ」
と言うと、ユイは不服そうに、頬を膨らませて見上げた。
小鳥に攻撃命令を発したという事は、相変わらず彼女には嫌われているようだ。
だが、ゆうべの怯えた様子は、すっかりなくなっている。
安心したと同時に、ユイの立ち直りの早さに驚いた。
突然ユイが立ち上がり、詰め寄ってきた。
「ちょっと! どうしてあなたがここにいるのよ!」
「鍵どころか戸が開いていたぞ」
「だからって勝手に入ってこないでって言ったでしょ? しかも寝室まで入ってくるなんて、どういう神経してるのよ!」
あれだけ散々呼んだのに起きない、おまえの神経の方がどうかしている。
そう思ったが、神経を疑われたままでは不愉快なので、ロイドはここに至るまでの経緯を説明した。
それを説明し、
「そういう邪な野望は捨てて、せいぜい”オレ”をかわいがってくれ」
と言うと、ユイは不服そうに、頬を膨らませて見上げた。
小鳥に攻撃命令を発したという事は、相変わらず彼女には嫌われているようだ。
だが、ゆうべの怯えた様子は、すっかりなくなっている。
安心したと同時に、ユイの立ち直りの早さに驚いた。
突然ユイが立ち上がり、詰め寄ってきた。
「ちょっと! どうしてあなたがここにいるのよ!」
「鍵どころか戸が開いていたぞ」
「だからって勝手に入ってこないでって言ったでしょ? しかも寝室まで入ってくるなんて、どういう神経してるのよ!」
あれだけ散々呼んだのに起きない、おまえの神経の方がどうかしている。
そう思ったが、神経を疑われたままでは不愉快なので、ロイドはここに至るまでの経緯を説明した。