はじめての"好き"。

【結衣side】


「あっ…電話」

「出ていいよ」

私は、九条くんから離れ部屋に入り電話にでた。

『結衣、どこにいるんだ？そろそろ帰るからフロントにおいで』

「うん、わかった」


電話を切るのと同時に、九条くんは部屋にはいってきた。


「どうした？」

「もう、帰るって」

「そっか…」

「うん…」


すると、九条くんは私に携帯を貸すように言ってきたので貸すとピコピコと弄り始めた。


「よし、できた」

「ん？」

「俺のアドレスいれといたから、」

「えっ、あっ…うん」

「いつでもメールしてくれていいから。結衣、辛いことがあるんだったら俺がきいてやる。だから暗い顔なんてするなよ」

「………ありがとう、九条くん」


その言葉を聞いただけで、なんだか心が軽くなった気がする

また………お話したい




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