はじめての"好き"。
【蓮Side】
学園につき、いつもの男子専用の東門を通ることはなく、三年専用の南門をくぐり後者に向かう
「キャーッ!九条様よー!」
「九条さまぁ~!」
騒ぎ出す女子に目も向けず、通りすぎる。
「蓮~」
後ろからタックルしてきたのは
「朝からテンション高いな陸斗」
志木陸斗。志木財閥の子息。
「ッ今日から女子と同じクラスだぜ~楽しみだよな」
「そんなに喜んでるのはお前ぐらいだ」
「逆に喜んでないのはお前だけだ!」
喜ぶわけ、ねーだろ。ため息をつくと陸斗はニコニコしながら歩き出す。
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