元恋人の甘い痛み【完】


「人の事を言う前に、お前はどうなんだ。コイツを目の敵にするより、他にもっとやる事があんだろ」

「…し、失礼します」


その女性は雷牙へ一礼すれば慌ててその場を後にし、去って行った。


雷牙は私の頭をぽんぽんと軽く触れると、その場を去って行った。


「…何なのよ」


庇ってくれたのかもしれないけど、余計なお世話だわ。雷牙に庇って貰えなくったって自分で何とか出来るんだから。


急に出て来て余計な事をしないで。


私の事なんて放っておいて。


< 100 / 709 >

この作品をシェア

pagetop