元恋人の甘い痛み【完】
暫くするとホテルの玄関の前に車が停止した。ドアを開けて外へと出れば予想もしていなかった光景に驚いた。
ホテルの従業員数名が玄関前で出迎えてるのには驚かされた。
雷牙が車から降りて玄関へと出向くなり“お疲れ様です、社長”と従業員一斉に頭を下げた。
こんな光景、テレビの中だけの事だと思っていたけれど現実にあったのね。
今まで何度か秘書をして来たけど、取引先の人がペコペコするのは日常茶飯事だけど、こんな光景は初めて。
あのチャラチャラした雷牙が、今ではこんな風になってるなんて本当に驚きだわ。