元恋人の甘い痛み【完】


「…雷牙っ!」


勢い良く入って来た恵梨香はドアも閉めずそのままの勢いで雷牙にぎゅっと抱き付いた。


…今度は何?私に見せ付け様って訳?それとも雷牙の同情を引こうとしてる?


どちらにせよ何か企んでる。


「どうした?」

「…っ…私…ここの所毎日ストーカーに追われてて…」

「それは本当か?」

「ええ。今も此処へ来る時、ずっとつけられていて、とても怖かったの…」


ストーカーねぇ。さっきホテルではその様な事一度も言ってなかったしいつも通り普通だった様な気がするんだけど。


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