元恋人の甘い痛み【完】


「…警察行くか?」

「それはダメ。毎日跡を付けられているもの、被害届けを出しに行ってるのバレたら何をされるか…」

「…分かった。暫くの間は俺がホテルへ送り迎えする。だから心配するな」

「…本当?」

「ああ。何かあったら困るからな」

「有難う、雷牙」


えらく優しいじゃない。ストーカーだなんて嘘を付いてるかもしれないのに、疑わないなんてめでたい人ね。


もし、それが本当だとしても貴方がここまでするなんて、二人はやっぱりそういう関係なのかしら?


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