元恋人の甘い痛み【完】


「俺の身を心配するより、恵梨香の身の方が気になるのが普通だろうが。お前の連れだろ?」

「正式には“元親友”よ。今はもう違うし、関係ないわ。友達なんかじゃない」

「…屁理屈か?」

「……何とでも言ってくれて構わない。精々、体には気を付けて下さい」


社長室を出て行き秘書室へと戻った。まさかこんな形で言い合いになるなんて思わなかった。


たかが恵梨香の為に何故私達が言い争わなきゃならないの。私も言い方悪かったかもしれないけれど、間違った事は言ってない。


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