元恋人の甘い痛み【完】
マンションへと着き玄関前のインターホンを押して雷牙からの応答を待つ。
暫くすれば雷牙がインターホンに出て私と気付くと、玄関ドアを開けてくれた。
雷牙の部屋は行った事がある為覚えており、スムーズに行けた。ドア横にあるインターホンを鳴らすと直ぐ雷牙が出て来た。
「お前が来る等珍しい事もあるんだな。どうした?」
「話したい事があって」
「話したい事って何だ?」
その時、奥から“雷牙ー?まだ?”と声が聞こえた。その声の主は一発で誰だか分かった。