元恋人の甘い痛み【完】
「……無理よ。社長としては信用出来るけど、貴方自信を信用するなんて無理だわ」
「俺に不可能は無い」
…今更何よ。
どうして今更そんな風になるの?
雷牙の考えている事が分からない。
私の信用を得たからって、雷牙に何の得があるって言うの?
「…帰る」
「送る」
「一人で帰る」
「社長命令だ。行くぞ」
雷牙は私の意見に聞く耳を持たず、車の鍵を手に玄関を通り外へと出た。
…強引なんだから。
結局その日は雷牙に部屋まで送って貰った。