元恋人の甘い痛み【完】




「…それは保証出来ないな」

「それじゃあ私は帰る」

「そういう気の強い女は嫌いじゃない」

「…っ、離してっ」


財前の腕から逃れる為に振り解こうとするが、力を込めがっしりと抱き締められている為安易に出来ない。


私が身を動かそうとすればする程、ぐっと捕らえられる。不意に手の力が緩まったかと思うと身体を無理矢理反転され、唇を奪われる。


「…んっ!」

「いつまでこの抵抗が続くんだろうな」


財前は不適な笑みを浮かべれば片手で私を抱き押さえた状態で膝上丈のスカートを捲り上げた。

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