元恋人の甘い痛み【完】

「…どう言う事?家に送ってくれるんじゃないの?」

「責任取って貰うと言っただろーが」

「…まさか責任って」


車に乗る事四十分。私のマンションへ送ってくれるものとばかり思っていたのだけど、車が駐車したのは雷牙のマンションだった。


雷牙は車を地下の駐車場へと走らせ、やがて駐車した。まさかとは思うけれど…責任ってセックスの事?


「そのまさかだ」

「嫌よ」

「お前に拒否権はない」

「…自分で帰る」


車から降りようとシートベルトを外した刹那、腕を掴まれると引き寄せられた。


< 204 / 709 >

この作品をシェア

pagetop