元恋人の甘い痛み【完】
「…んっ…ぁ……」
雷牙の愛撫は繊細で甘美なものでいつもならある余裕が無く、身体の熱が増す一方で。
顔から脚の爪先全てまで雷牙の唇が這う。その間も頻繁なキスは怠らず丹念な愛撫の合間に何度もキスをする。
どうりて女が骨抜きになる筈だわ。雷牙は女が喜ぶセックスをよく分かってる。身心共気持ちの良いセックスをよく理解してる。
そして私の身体も同じ。何度も快感を味わった身体は、雷牙を求めて最高潮にまで熱が込み上げる。
「…優里…綺麗だ」
再び私の身体に覆い被さると甘く口付けながら最奥へと貫いた。
最高潮にまで上り詰めた身体はそれだけで絶頂感を迎えそうになる。
元恋人としてでもセフレとしてでもなく、ただの男と女として雷牙を求めた。