元恋人の甘い痛み【完】
二人の仲良い所を見る為に雷牙と居たんじゃない。私はライバル心を持たれる様な雷牙との関係なんかじゃない。
二人がこの後どうなろうと、雷牙が彼女を部屋へ連れ様と私には関係ない。
「最寄りの駅って…どっちだったかしら」
分からなければコンビニにでも入って聞けば良いわよね。取り敢えず歩いてみよう。確か、この道を真っ直ぐだった気がするし。
「優里!」
「…雷牙?」
背後から呼び声が聞こえたかと思い振り向くと、雷牙が走ってこちらへと向かって来る。