元恋人の甘い痛み【完】


こんな事、貴方にお願いするのはおかしいって自分でも思う。だけど、今の私は貴方が元恋人だとか関係ない。


ただこうして傍に居てくれるだけで良い。こんな事頼めるのは貴方しか居ないのよ。


「分かった」

「有難う」


雷牙は振り返ると、不意に私を姫抱きすれば部屋の奥にあるベッドへと寝かした。


「大人しく寝てろ」

「ええ」

「痛むなら病院行くか?」

「いいえ、大丈夫。明日には治ってるわ」

「無理してないか?」

「ええ、無理してない」


雷牙は納得したのかベッドの端へと腰を降ろした。


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