元恋人の甘い痛み【完】
十五、二人の男の狭間で


朝目覚めると雷牙の姿は無く、会社へ出勤するものの雷牙は来ていない。


今日は落ち着いたスケジュールだから、朝から来る必要は無いのだけれど今までこんな事なかったから気になる。


まさか…あの女と何かあったとか?大丈夫よね…私が心配する事は何もないわよね。


給湯室で珈琲を淹れて一息付いた矢先、自室のドアがノックされ開いた。


雷牙?


給湯室から自室へと戻りドアへと視線を向けるとそこに立っていたのは雷牙ではなく、財前だった。


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