元恋人の甘い痛み【完】
「ちょっと…貴方仕事は?」
「ちゃんと行くぞ。優里と話してから出勤する」
「……はぁ」
「その悩まし気な表情も良いな。ベッドへ連れ込みたくなるな」
「絶対にお断りよ」
朝から本当、何なの。
初めて会った時は本当に黒い様なオーラが出ていて迫力あるなって思ったのに、今はもうただのチャラ男。
あの迫力は何処へ行ったのやら。
エレベーター内で特に会話もせず、秘書室へと入ると案の定財前も入って来た。