元恋人の甘い痛み【完】
「雷牙はいつ帰って来るんだ?」
「明日よ」
「なら今夜は出張先で美女とお楽しみって訳か」
「仕事で行ってるのに、流石にそこまではないでしょ」
「甘い。昼間は多忙でも夜は手が空く。暇潰しに女を狩る」
「…へぇ」
男って本当困った生き物ね。
私も人の事を言えないけれど、私なんて可愛いものだわ。雷牙やこの人を見てるとつくづくそう思う。
「雷牙が気になる?」
「まさか」
気になる訳ないじゃない。どうして私が気にしなきゃならないのよ。