元恋人の甘い痛み【完】
それに、女といるんだもの。私の事なんてどうでも良いと思うし…。


再会した時もそうだった。


女といて、私を平気で待たせた。雷牙はそんな男だもの、会えるのは朝になるんだわ。


「良いわよ別に。何時間でも待ってやろうじゃない」


近くの花壇に腰を凭れ掛けさせて、回りの景色を眺める。


そう言えばこのマンションってお洒落よね。大きな庭もあって素敵なマンションだと思う。


何度か来てるにも関わらず、こうしてゆっくり見た事なかったから新鮮だわ。
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